« 東北へ | トップページ | ヨリミチカフェライブ報告と7月くんちゃん »

2014年6月30日 (月)

大槌町の今

「募金したんだ。阪神の時も、中越の時も。でも気持ちん中では、募金して、私にできることはやったし、それで終わりだど思ってた。そったら自分たちが被災して、ぜーんぶ流されて。。。外国や日本中からこんなたっくさんの人達来てくれて、本当にびっくりした。。たっくさんのこと支援していただいて、本当ありがたかった。。。仮設住宅の生活に落ち着いた今、思うのは、あん時(阪神、中越)の自分はやっぱりどこかしら無関心だったってこと。募金したから終わりでねく、本当に被災した人達のことを想像して思いやってたかってことだなあ。無関心は、本当にダメだな。。今わかる。そして、応援していただいた人達への感謝だな。これも今だから身にしみる。全国のみなさんに伝えてください。ありがとう。って。」

大槌のおばあちゃん。抱きしめたくなるような、かわいいおばあちゃんでしたが、言葉は大きくて深かったです。

大槌町には20〜250世帯の仮設団地が約50カ所あります。今回は4日間かけて、その中のご縁のあった仮設団地に7カ所、復興住宅1カ所に訪問させていただきました。

「昭和歌謡と健康体操」をテーマに。
昭和歌謡 〜 健康体操 〜 一緒に歌おう 〜 お茶っこ(お茶会)
をひとつの流れとして、約2時間で。

遠野市を起点に片道40キロ山道を走って沿岸部の大槌町仮設住宅へ。

仮設団地の集会所にて準備。どこの場所でも挨拶を交わすと「おつかれさまです〜。」と東北なまりで温かく声をかけてくれます。

集まられる方は1カ所あたり10〜15名。50〜80代の女性が中心。男性もちらほら。

若い世代や経済的に余裕のある方々、他の土地に縁故がある方々は、仮設住宅を転居して新たな生活を始められている方が多いです。
つまり、震災から3年以上過ぎた今、仮設住宅で生活されている方は、ご高齢の方であったり、経済的に余裕がなかったり、生活の先の見通しが利かない方の割合が増えてきているということ。仮設住宅は壁が薄いため、自然と声も萎縮し、出歩くような街の施設や機能が不足しているため、運動不足に。

それでテーマが「昭和歌謡と健康体操」となっています。

最初は、知っている歌を小さな声で口ずさむ程度ですが、体操が終わって、「一緒に歌いましょうコーナー」まで来ると、かなり大きな声での大合唱になります。
歌とおしゃべりで、笑って、泣いて。
芸達者が多くいらっしゃる場所では、逆に体操や踊りを教えてもらったりして、充実した時間になりました。

来ていただいた方々の来た時と帰る時の表情、声、姿勢の違いをはっきりと感じることができ、一定の目標は達成できたと感じました。

【被災者】
・仮設住宅の生活にも慣れ、コミュニティが形成され、明るい方の割合が増えているように感じる。
・復興住宅の建設の遅れで、最長8年仮設住宅での生活が続くという見通しも出ている中、不安やあきらめを感じておられる方が多い。
・復興住宅に移れば家賃も生じるし、近隣住民とのコミュニティ形成にまた新たな時間と労力を要することから、今のまま、楽しい仲間がいる仮設住宅での生活を希望される高齢者も増えてきている。(ずっと仮設で生活することは不可能なことを理解した上で、自分の余命と復興住宅の完成の時期をてんびんに掛けるかのような言葉。)
・被災者の就労意欲の低下が新たな問題として浮上。雇用創出ということで大手スーパーなど建設されるも、スタッフ募集に地元の応募が少ない。支援を受ける生活から自立する生活への切り替えが困難な方も増えている。就労支援のためには雇用枠を創出するだけでなく、労働意欲の動機付けや新たな生活(復興住宅の完成など)への見通しが立つ状況になることが同時に求められているように感じる。

【漁業関係者】
・養殖設備なども復旧し、昨年から事業を再開できたが、再開をあきらめてしまった人の方が圧倒的に多い。現在、販路拡大が課題。大槌町漁協が2012年に一度破綻していることや、大槌町役場の職員も約半数が他自治体の応援職員ということで、現状では自分たちで切り開いて行くしかない状況。今は利益がない状態だが、将来に向けて続けていく。

【地権者】
・仮設住宅建設のため2年の契約で町に貸した。固定資産税よりも安い賃料で。ところが3年目に入っても復興住宅が出来ていないため、土地を貸し続けなければならない状態で、元々この土地に予定していた計画も変更しなければならない状態。復興のため!と地元を思って貸したが、想いは複雑。。人が住んで生活しているので、どうにも仕方ない。。

【支援者】
・3年という区切りで被災地を離れた方が多い。
・支援事業に対する助成金制度なども縮小されているため、地元に残っている支援者は、支援の継続のため地元に就職された方も多い。

【沿岸部】
・釜石市鵜住居地区の「防災センター」は解体撤去され、「大槌町役場」も半分は解体されていた。被災の象徴的建物は少なくなっている。(被災者の心情的に、なくして欲しいという意見が圧倒的なため。)
・雑草が生い茂った草原のようにも見える沿岸部に、盛り土のための土砂が山のように積まれている。半年前とあまり変化があるようには見えず、土地全体の盛り土処理はまだまだ時間がかかるように感じられる。
・漁業設備や漁船など、来る度に、整ってきており、復興が一歩ずつ進んでいることが感じられる。

【復興住宅/民間アパート】
・仮設住宅のような長屋形式のものだが、瓦屋根で、壁は厚く、2階建てもある等、作りがしっかりしている。家族の人数によって、1DK〜4LDKの様々な間取りがあり、複数棟ある。
・仮設住宅の近隣には民間のアパート建設も進んでおり、復興住宅の完成を待てない人など移り住むケースが増えている。

今回は被災者だけでなく、漁業関係者や地権者とも話ができて、いろんな角度から大槌町の今を見ることができました。

産業が少しずつ復興に向かっているので、いよいよ本格的に買い物でも復興の手助けが出来る時期になっています。できることからコツコツと。

僕もこれからも音楽を通して、小さくても、できることを続けていけたら、と思います。

長文読んでいただきありがとうございました。
またレポートしたいと思います。

10415676_10152998269304152_17824252
最初は懐かしの昭和歌謡を、座って聴いていただいて。。。
10340125_10153000059339152_77229823
体操が終わったら、逆に踊りを教えてもらったり。
これは大槌漁場音頭(笑)
10367680_562835103826234_7842603786
大槌湾ほたて養殖組合の皆様。大槌のほたて、最高にうまいです!
ひょうたん島が見えるこの小屋でも、「ひょっこりひょうたん島ライブ」してきました〜♪

|

« 東北へ | トップページ | ヨリミチカフェライブ報告と7月くんちゃん »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 東北へ | トップページ | ヨリミチカフェライブ報告と7月くんちゃん »